環境保全活動

水産業や漁村は国民に新鮮で安全な食料を提供することの他、沿岸域の豊かな自然環境を守り、海の安全・安心とやすらぎの空間を提供する多面的な機能を有しています。しかしながら、近年漁村の人口減少や高齢化等に伴い、その貴重な機能が失われつつあります。
そこで水産業と漁村の多面的機能を発揮するために『国民の生命・財産の保全』 『地球環境保全』 『漁村文化の継承』に取り組む全国の漁業者や市民グループ(活動組織)を国や地方公共団体が支援する水産庁の『水産多面的機能発揮対策』が始まりました。EFPもこの活動に賛同し、2013年から

この事業の活用を水産庁から認められ、2009年から3年間『船釣り教室』『養殖ワカメの体験』事業を行ってまいりました。

2016年からは、対象項目の変更で『藻場保全』と『海底清掃』の2つの項目でこの事業の活用を認められ、8年目の活動に入ります。江の島海底は磯焼けが進み大型海藻は危機的状況です。幸いなことに新江ノ島水族館の協力でカジメの幼体育成もスタート致しました。厳しい状況ではありますが

私達にできる事を少しづづ積みかさね、江の島の海を守りたいと思い活動しています。

藻場保全活動とは?

海底清掃活動


 

藻場(もば)とは?

海藻が集まっている場所、魚の産卵場所や拠り所です。

現在日本中でこの『藻場』が減少しています。山火事の後の様に何もなくなってしまった海底を『磯焼け』と称しています。

磯焼けは九州地区から始まり、現在では北海道まで影響が出始めています。高海水温の影響・大型化した台風・ウニ・食害魚の増加など様々な原因が考えられています。原因は1つではありませし、場所にもよっても大きく変わります。江の島は、大型化した台風や時化と食害魚と推測しています。

 

EFPの取り組み

カジメ藻場とワカメ藻場を増やす活動を行っています。

藻場を増やす為に、色々な事をしています。

①種苗の生産

 江の島産のワカメを種から作る。 

②母藻の設置・種苗投入

 ワカメのメカブの付いたロープを海底に設置

 カジメの種(胞子)をスポアバックやネットで設置

③食害生物の除去

 ウニや海藻を食べてしまう魚の駆除 

 海藻保護用具の設置

 

海底清掃とは?

文字通り、海底のごみを、拾って拾って拾いまくります!

江の島の海にゴミが無くなるまで、拾い続けます!!!!

マンパワーが必要な活動です。釣りで出てしまった仕掛けや鉛、漁業者が仕掛けて切れてしまった刺し網、なぜかゴルフボール。ゴミの種類は様々です。プラスチック類も放置しておけば、細かくなりマイクロプラスチックとなり、回収はできなくなります。川から流れてくるゴミ、海岸に捨てられたゴミ、これらも江の島の沖側の磯に集まってきます。

この段階で回収できれば、マイクロプラスチックとはならずに済みます。7年間の活動で建物の一部の様な大型ゴミは減りました。

しかし釣り具は増えました。釣りは禁止なんて極論は言いません。EFPも釣り教室でロストもあります。なるべくロストしない様に、そして海底ごみの回収時にはご協力をお願いいたします<m(__)m>